家業を継いだばかりのころ
大忠のパンフレットに手作りの料金表を挟み込み
それをいっぱい車に積んで、仙台の住宅地へ
たくさん、たくさんの家を周り、マンションを周り、
一軒一軒、ポスティングをしました。
最初は私一人で、
それから暇な日に、スタッフみんなでワゴン車に乗り込み
住宅地を周ってポスティング。
その夜にさっそく予約が入ると嬉しくて、嬉しくて、
情熱的だったな。 悦びがあったな。
Lucy&Glutton.NYC をオープンする時には、
朝の通勤時間帯と夕方の退勤時間帯に合わせて
アルバイトにも手伝ってもらってチラシ撒きを随分とやったな。
周辺の会社へのポスティングもいっぱいやった。
自分のお店のお客様は自分自身で掴み取るしかない。
それが、今はかっこいい商売をやりたがるのか?
自分がそうしているのだろう。
チラシ撒きもポスティングも
自分達には関係ない仕事になっている。
お店が暇でも、いつか来るでしょ?
来年の米は豊作なハズ?
と全く一緒で根拠のない自信と余裕がある。
でもね、そんなこと言ってられないのが今の状況。
ここで、どれだけ踏ん張れるか、
汗水たらして頑張れるか、
泥臭い仕事を一所懸命できるか、
そんなことやらなくていいでしょ?
なんてことは何一つ無い。
八方手を尽くし、やってダメなら諦めもつく。
カッコいい、カッコ悪いで、仕事を決めるな。
やらなくて良いことなんて何もない。
自分の輝く人生は自分で掴み取るのみ。
Shinji Omiya.