おしゃれで個性的な賃貸住宅だけをセレクトして紹介する会社 R-STORE
ここの浅井社長の先日のブログ
おもしろいことが書いてありました。
ちょっと、読んでみて下さい。
こんにちは、R-STORE『ハンサム』浅井です。
先日ニューヨークを訪れた。4泊6日の行程で、ACE HOTELに2泊、W HOTELに2泊した。
その中で、とても興味深く感じることがあった。
言わずもがな、ACE も W も世界的に有名なホテルである。
ACE は独立系、W はスターウッドという(確か)世界最大のホテルチェーンの傘下に属している。
ホテルにはそれぞれ二泊したので、両方のホテルで部屋の清掃をお願いする機会があった。
ACE も W も、ともに部屋自体はキレイになっているのだが、なんとなく印象が違う。
ACE では特に何も感じなかった。
何も感じないということは不満がないということで、掃除としては百点なのだと思う。
その後泊まった W では、なんとなく違和感を感じた。
ぱっと見はきれいになっているのだが、ACE では感じなかった違和感がある。
例えば、部屋でヨーグルトを食べる際に借りた使用済みのスプーンが、
使用済みのままキレイに整頓されて置かれている。
トイレットペーパーのストックが一つ増えている
(トイレットペーパーを使う機会はなかったので、前日から減っていないにも関わらず)。
スプーンは部屋に常備されているものではなく、フロントにお願いして持ってきてもらったものなので、
W の清掃員はそのままにしておくべし、と判断したのかもしれない。
でも、使用済みスプーンが新しいものに変えられていることを不快に思う人はいるだろうか?
その逆はあったとしても。
トイレットペーパーはストック用のホルダーが満杯だったので、
洗面台の上にキレイに整頓されて置かれていた。
確かに万が一足りなくなることがあっては困るけれど、
すでに十分すぎるほどのストックはある。
キレイになっている。
キレイになっているのだけど、なんとなく違和感を感じ箇所が少しだけあった。
おそらく W にだけ泊まったら、何も感じなかったのかもしれない。
しかし2つを比べて考えると明らかに差があるのだ。
その差は何なのだろう?
個人的な見解だと事前に断っておくが、
清掃スタッフの視線がどこを向いているかの違いが、その差を生んでいるように感じた。
ACE はゲストに向いている。
W はチェックリストに向いている。
ACE はゲストの滞在を最高にするために清掃をする。
Wは清掃チェックリストを潰すために清掃をする。
ACE のスタッフに「あなたのミッションは?」と聞けば「ゲストの滞在を最高にすること」と答える。
W に聞くと「清掃をすること」と答える。
そんな違いがあるように感じた。
無論もう一度泊まりたいのは ACE の方である。
結局、箱は箱なのだ。
ACE も W もどちらもお金をかけた良いインテリアがある。
でも、それだけで人に感動を与え続けることはできない。
人こそが常に新しい感動を与えてくれる。
だから人は目標を矮小化してはいけない。
目標が「清掃をすること」になってはいけない。
常に「ゲストのために最高のサービスをすること」が自分のミッションだと思わなくてはいけない。
その視座の違いがもたらす感動の差は思いのほか大きいのだ。
これはホテルも不動産仲介業も同じだと思う。
その話を R-STORE のメンバーにしたところ、ディズニーランドみたいだね、と言われた。
なるほど、ディズニーランドもアトラクションはもちろんだが、
キャストの素晴らしさに言及されることが多い。
やはり最後は人なのだと思う。
肝に銘じて働きたいと思う。
私の宿もお店もディズニーランドのような楽しさがあるのか?
少しでも、それに向かっていこうとスタッフの気持ちが同じ方向を向いているのか?
そして、自分に情熱があるのか?
Shinji Omiya.