仕事、お店において何かを貼る、掲示するという作業
その人が、この先、どのような仕事をしていくのかを映しているように思う。
お店のチラシを掲示したいとき
場所は、壁でも窓でも鏡でもいい
直にセロテープで貼る人
直に貼ると壁の塗料が剥がれるから額に入れて掲示する人
先に貼ったテープの後もそのままに、そこを隠すでもなく無造作に貼る人
べったり両面テープで端から端まで貼る人
強度のある両面テープを小さく四隅にだけ付けて貼る人
いろいろです。
僕たちの仕事は、相手に気持ち良く感じてもらいこと
料理を運ぶ時、注文したお客様の前に真っすぐ静かに笑顔で料理を置くでしょ。
次のお客様が快適に過ごせる様に、テーブルをキレイに整えるでしょ。
お店はいつもピカピカにキレイにしてお客様をお迎えするでしょ。
物を貼るという単純な行為だが
次の人が、苦労せづキレイに剥がせて、次の物を貼れたら良いよね。
そしてお店の壁もガラスも汚すことなく・・・
そんなことを考えて物を貼ったらおのずと貼り方が分かるはず。
こんな細かいことだけど
ここに気づかない人は、僕達の商売は難しいと思う。
常に、次に関わる人に想いを馳せるべきなのである。
直貼りしたテープのせいで、塗料が剥がれた壁を見る度にそう思うのです。
Shinji Omiya.