この頃、立て続けに 沢木 耕太郎 の本を読む。
実に男くさい文章が連なる。
深夜特急、一号線を北上せよ・・・
本の中で旅ができる。
引き込まれていくっていうか、連れていかれてしまう。
これって凄いことでしょ。
旅に出る電車の中、飛行機の中で読んじゃったら、
旅に行きながら、違う旅にでている、みたいな?
ややこしくなってきましたが、
先日、読み終わった本
「波の音が消えるまで」
あらすじは
老人が遺した一冊のノート。
たった一行だけ書かれた、「波の音が消えるまで」という言葉。
1997年6月30日。
香港返還の前日に偶然立ち寄ったマカオで、28歳の伊津航平は、
博打の熱に浮かされる。
まるで「運命」に抗うかのように、偶然が支配するバカラに必然を見出そうともがく航平。
謎の老人との出会いが、彼をさらなる深みへと誘っていき…。
緑の海のようなバカラ台には、人生の極北があった。
生きることの最も純粋な形を求めて、その海に男は溺れる。
バカラの描写はさておき、マカオを旅することができる一冊。
Shinji Omiya.